アウトドアレインウェア、どれが正解?
登山用のレインウェアを見に行ったときに、こんなお悩みを持ったことはありませんか?
「種類が多すぎてどれがいいのか分からない」「全部同じに見えて違いが分からない」
こんなお悩みを抱えたことのある方は、意外に多いのではないでしょうか?
実際に筆者も接客の際に、約7割の方が「何を選べばいいか分からない」と言う悩みを抱えていました。そこで今回は、これさえ見れば迷わない!登山で使えるレインウェアをご紹介!
それぞれメリット・デメリットも併せてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
レインウェアの種類とは
まずはレインウェアの種類についてお話しします。
レインウェアには大きく2種類のパターンが存在します。
それは「セパレートタイプ」と「ポンチョタイプ」です。
そして登山にオススメなのは「セパレートタイプ」になります。
セパレートとは、上下別のタイプのことを指しています。
ではなぜセパレートタイプがいいのでしょうか?
雨から体を守るために
レインウェアなので、雨から守れなくては意味がありません。
しかしポンチョタイプだと、上半身は守れても下半身はびちょびちょです。
それに、風が強い時などはポンチョタイプの場合風の抵抗を受けやすく、行動がしにくいといったデメリットがございます。
その点、セパレートタイプはジャケットとパンツそれぞれが雨を防いでくれるため、行動もしやすく体が濡れることもありません。
気温が低い時は防寒着として使える
セパレートタイプの場合、ジャケットだけ使用することもできます。例えばパラパラと小雨が降ってきた時や、風が強い時など、パンツを履くまでもない時にはジャケットのみ着用することで快適に登山をすることが出来ます。
レインウェアを選ぶにあたって
続いてレインウェアを選ぶ際のリストを作りました。
- 防水透湿素材であること
- コンパクトに収納できること
- 着用感を確認すること
- いつの時期に着ることを想定すること
大きくはこんな感じです。
ちなみに色のことを言われますが、一番はご自身の好きな色でいいと思います。
ですが明るい色だと、自分の位置を周囲に伝えやすくなりますし、黒などは暗いと見えにくかったり虫が寄ってきやすいといったデメリットもございますので、どこを優先するかで決めましょう。
では、上から順に詳しく見ていきましょう。
防水透湿素材であること
大前提として、雨の中でも着れるものですから防水でなくては意味がありませんよね。
では「透湿」とは何か?
決してエネルギーのもとになるものとかではありませんが(糖質)
透湿とは、蒸れ・水蒸気を外に逃すことを言います。
この透湿性がないと、中で湿気や汗による水蒸気で体が濡れてしまい、不快感や汗びえの原因にもなってしまいます。ですので登山でのレインウェアには必ず防水透湿性の物を選びましょう。
具体的なものとして、GORE-TEXが防水透湿素材にあたります。もちろん各メーカーの自社素材でも防水透湿素材は出てますので、機能性やデザインなどで選んでも良いと思います。
GORE-TEXについては、別の記事で詳しく解説してますのでそちらをご覧ください。
コンパクトに収納できること
登山では、基本的にザックの中に入れて持ち運ぶことがほとんどなため、できるだけコンパクトに収納できた方が便利です。しかし、あまりにも収納性を優先してしまうとレインウェア自体の耐久性が落ちてしまう傾向にあるため、選ぶ際には気をつけましょう。
目安としては、上下で600mlのペットボトル前後のサイズであれば持ち運びに苦労はないと思います。
着用感を確認すること
レインウェアは様々なメーカーが出していますが、そのどれもが同じサイズ感であるとも限りません。
日本のメーカーは、日本人を基準にして作られていることが多いですが海外のメーカーですと、ヨーロッパやアメリカ規格で作られているものもありますので、出来る限り試着をすることをお勧めします。
また、サイズを選ぶ基準として気温が下がってきた時にフリースやダウンなどの保温着を着用して着ることもありますので、サイズ感はややゆとりのある方が使いやすいです。だからと言ってブカブカは隙間が多く、風が入りやすくなってしまうため気をつけましょう。
いつの時期に着用するか想定すること
レインウェアの多くは3シーズン(春から秋)に向けたものが多いです。しかし冬の低山ハイクだったり、残雪期のハイキングなどでは着用することもできますが、モデルによっては冬に使うと寒いと言うものもあります。これは、生地の薄さや透湿性の高いモデルなんかは冷える傾向にありますので、どういった時に使いたいのかを頭に入れておくとスムーズに選ぶことが出来ます。
独断と偏見の個人的オススメレインウェア!
では早速、筆者の独断と偏見による忖度なしのおすすめレインウェアをご紹介。
おすすめポイントとデメリットも一緒にご紹介します。
【TNF】クライムライトジャケット
まずは人気の定番アイテム。ノースフェイスのクライムライトジャケットです
このジャケットは2022年にリニューアルし、サイズ感や素材が変わったことで一段と着用しやすくなりました。個人的には使い勝手の良さと機能性、豊富なカラー展開が◎
オススメレベル:★★★★★
【TNF】FLドリズルジャケット
こちらはノースフェイスの独自素材「フューチャーライト」を使用したレインジャケット。
透湿性が高く、長時間の着用にも向いています。コスパがいいモデル。
オススメレベル:★★★★☆
【MAMMUT】クライメイトレインスーツ
スイスのブランドマムートは機能性と品質が非常に高いのが特徴。
こちらのモデルは上下セットになってます。個人的には高機能で価格は良心的な印象。
オススメレベル:★★★★★
【モンベル】ストームクルーザージャケット
おそらく様々なサイトでも取り上げられているであろうモンベルのゴアテックスレイン。
ゴアテックス仕様の中では価格はお手頃で、幅広い人たちに愛されている印象。
オススメレベル:★★★☆☆
【フォックスファイヤー】クレストクライマージャケット
渓流釣りなどのウェアでも知られる「フォックスファイヤー」のレインジャケットは
長時間着ても快適で、滑らかな着心地が特徴的です。
オススメレベル:★★★★★
【ミレー】ティフォン50000ストレッチジャケット
フランスのブランド「ミレー」のレインはなんといっても業界随一の透湿性と、脅威のストレッチ性で
一度着用すると離れられなくなるとか。着用感は一番気持ちいいと思います。
オススメレベル:★★★★☆
【ファイントラック】エバーブレスフォトンジャケット
国産ブランド「ファイントラック」は独自素材『エバーブレスメンブレン』を使用し、
適度なストレッチ性と防水透湿性を実現。日本規格でサイズのフィット感が良い。
オススメレベル:★★★★☆
【コロンビア】シンプソンサンクチュアリⅡレインスーツ
コロンビアの独自素材「オムニテック」を使用した上下セット。
上下ついて価格は抑え目と初心者の方や山岳部員のデビューに人気です。
オススメレベル:★★☆☆☆
【ヘリーハンセン】ヘリーレインレインスーツ
エントリーモデルでも人気なヘリーハンセンのレイン上下セット。
3層構造で耐久性も優秀。こちらも初心者や学生さんからも人気が高い。
オススメレベル:★★★☆☆
まとめ
今回はお勧めのレインウェアを紹介しました。
他にも紹介してほしいレインジャケットがございましたら、ぜひコメントください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。